特定健診・特定保健指導

2024年(令和6年)12月2日より健康保険の加入資格は下記にて確認となります。

①保険証
②資格確認書
③マイナポータルの資格確認画面
④マイナ保険証と資格情報のお知らせ
⑤マイナンバーカードによるオンライン資格確認(対応施設のみ)

1 制度の概要

高齢化の急速な進展に伴い、生活習慣病が疾病全体の約6割を占めています。特に、心疾患・脳血管疾患等の発症の重要な危険因子である糖尿病・高血圧症・脂質異常症(高脂血症)の有病者やその予備群が増加しています。

これら生活習慣病対策として、2008年4月より、40歳以上の被保険者・被扶養者を対象とし、メタボリックシンドローム(内臓脂肪型肥満)に着目した健康診査(特定健診・特定保健指導)を計画的に実施していくことが、全ての健康保険組合に義務付けられています。

2024年度より第4期特定健診・特定保健指導が始まります。
階層化に用いる標準的な数値基準及び標準的な質問票の質問項目に修正・追加がされます。

当組合の実施計画につきましてはこちらをご覧ください

参考リンク

2 特定健診とは

40歳以上の被保険者・被扶養者を対象として、メタボリックシンドローム(内臓脂肪型肥満)に着目した検査項目にて毎年度計画的に実施する健康診査のことをいいます。
検査項目は以下のとおりです。

【特定健診の検査項目】

  • 診察
    質問(問診)/身体計測/腹囲測定/血圧測定
  • 脂質検査
    中性脂肪(空腹時中性脂肪、やむを得ない場合には随時中性脂肪(空腹時(絶食10時間以上)以外に採血を行う))/HDLコレステロール/LDLコレステロール/non-HDLコレステロール
  • 肝機能検査
    AST(GOT)/ALT(GPT)/γ-GTP
  • 代謝系検査
    空腹時血糖(やむを得ない場合には随時血糖)またはヘモグロビンA1c/尿糖
  • 尿・腎機能検査
    尿糖/尿たんぱく

【医師が必要と判断した場合に選択的に受ける検査項目】

  • 血液一般
    ヘマトクリット値/血色素測定/赤血球数
  • 血清クレアチニン検査(eGFRを含む)
  • 心機能検査
    心電図
  • 眼底検査

これらの検査結果から内臓脂肪蓄積の程度とリスク要因の数に着目し、保健指導の必要性ごとに「情報提供」・「動機付け支援」・「積極的支援」に区分し、対象者の選定(階層化)を行います。

3 特定保健指導とは

生活習慣病予備群の方に対する保健指導であり、対象者が自分の生活習慣における課題に気付き、自ら行動変容できるよう必要な情報を提供・支援することをいいます。

情報提供:

特定健診受診者全員に健診結果を通知し、生活習慣を見直すきっかけになるような情報を提供します。

動機付け支援:

医師、保健師又は管理栄養士の面接による指導のもとに行動計画を策定し、生活習慣の改善のための動機付けに関する支援を行います。また、3か月以上経過後における当該計画の実績に関する評価を行います。

積極的支援:

医師、保健師又は管理栄養士の面接による指導のもとに行動計画を策定し、生活習慣の改善のための働きかけを3か月以上継続して行います。また、当該計画の進捗状況に関する評価及び3か月以上経過後における当該計画の実績に関する評価を行います。

4 当健保組合の運用

当健保組合では、従来からの当組合健康管理事業を柱としつつ、従前の健康診査の名称を変更せず、特定健診の項目を包含する形で実施いたします。
なお、人間ドックも特定健診の項目を包含し、従来どおり継続いたします。

(1)特定健診

被保険者の場合

事業所に勤務する40歳以上の方については、従前どおリ労働安全衛生法に基づく定期健康診断が優先されます(特定健診の検査項目は、労働安全衛生法に基づく定期健康診断の検査項目に包含されています)。その健診結果(既往歴の調査結果を含む)を事業主と共有することにより、特定健診を実施したものと同様の取扱いになります。従って、

  • ①健保会館2階検診場及び委託医療機関での健康診査
  • ②その他の医療機関での健康診査(受診後に事業所担当者より助成金支給申請が行われ、条件を満たした場合)
  • ③当組合の補助制度を利用した人間ドック

を受診し、当組合で健診結果(質問票を含む)を共有することにより、特定健診を受診したことになります。

被扶養者の場合

被扶養者の方のうち、40歳以上の方については、被保険者の方と同様に、

  • ①健保会館2階検診場及び委託医療機関での家族健診
  • ②その他の医療機関での健康診査(受診後助成金申請を行い、条件を満たした場合)
  • ③当組合の補助制度を利用した家族日帰り人間ドック

を受診し、当組合で健診結果(質問票を含む)を把握することにより、特定健診を受診したことになります。
また、別途、当健保組合より発送される「特定健診受診券」と健康保険の加入資格が確認できるものを持参して、集合契約施設(医療機関)で、特定健診を受診していただくことが可能です(無料)。

集合契約施設(医療機関)についてはこちらをご覧ください。
健康保険の加入資格が確認できるものをご用意ください。

参考リンク

任意継続被保険者の場合

40歳以上の方については、

  • ①健保会館2階検診場及び委託医療機関での健康診査
  • ②その他の医療機関での健康診査(受診後に助成金申請を行う)
  • ③当組合の補助制度を利用した人間ドック

を受診し、当組合で健診結果(質問票を含む)を把握することにより、特定健診を受診したことになります。
また、別途、当健保組合より発送される「特定健診受診券」と、健康保険の加入資格が確認できるものを持参して集合契約施設(医療機関)で、特定健診を受診していただくことが可能です(無料)。

(2)特定保健指導【被保険者・被扶養者・任意継続被保険者】

健診の結果に基づき、当組合で階層化を行い、特定保健指導対象者に「特定保健指導のご案内」を発行・送付いたします。
健康保険の加入資格が確認できるものをご持参のうえ、実施施設において特定保健指導を受けていただきます。(自己負担なし)

5 特定健診実施施設の検索方法

当組合ホームページ内の健診・疾病予防-特定健診実施施設検索(けんぽれん)をクリックすると下記のページに移動します。

6 マイナポータルからの特定健診結果の閲覧について

令和3年10月から、マイナポータル上で特定健診の結果の閲覧が可能となっています。 詳しくはこちらをご覧ください。